「文芸春秋」2010年11月号で、慶応義塾大学医学部放射線科講師の近藤氏が発表した
「CT検査でガンになる」の内容
2004年2月10日付「読売新聞」が「ガンの3、2%は診断被ばくが原因」「15カ国で、日本が
最も検査回数が多い」「発ガン寄与度は英国の5倍」と英国発の研究結果を一面トップで報じた。
原因は通常のエックス線検査より100倍以上放射線量が多いCT検査(胸部CTで10ミリシー
ベルトと見積もる)によるものと思われる。
従来、「医療被ばくでは、ガンにならない」とされてきたが、現実には専門家たちが安全だとして
きた100ミリシーベルト以下の低線量被ばくでも発ガンリスクは証明されていた。
推定では45歳の1万人が全身CTを一度受けると、8人が発ガン死亡し、同じ人が75歳まで毎年
全身のCT検査を受けると(合計30回)、190人が被ばくにより発ガン死亡するという調査データ
がある。
また、10~50ミリシーベルトの被ばくで発ガン死亡が増加するというデータもある。
欧米では低線量被ばくに発ガン性があることを前提に患者保護のために動いているが、日本では
対応が鈍い。
「命を脅かす!健康診断の恐怖」 より
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