肝臓がんを患っている70代女性の患者さんが来ました。
抗がん剤治療を止めて、食事療法を熱心に行い、毎日のワォーキングも欠かさず、自然療法でガンを克服したいと頑張っている患者さんです。
週2回の気功と蜂針療法の治療を行い、身体の調子が良くなり、検査の結果も良好です。
ある日の病院での検査で、お医者さんが、「もしかしたら肺に転移しているかもしれないよ」と言われたそうです。
検査のあとに私のもとに来た時に、「こんなに頑張っているのに、ガンが転移してるなんて・・・」
患者さんの落胆は、計り知れないぐらい大きなものでした。
私は、「肺には転移してないはずですから心配しないで下さい」と助言したのですが、その日を境に患者さんの状態が日に日に悪くなってしまいました。
1ヵ月後の検査では、肺にはガンは転移していないことが判明したのですが、患者さんの心の傷は大きくて、私の気功や蜂針療法は効かなくなり、やがて腹水でお腹が大きくなり、病状の悪化が急速になって、その患者さんは帰らない人となりました。
お医者さんの、ほんの一言が患者さんにとっては、奈落の底に突き落とされた心境となるのです。
心と身体は常に一つなんです。
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