娘 「先生、私の父の状態はどうですか?」
私 「ええ、かなり回復して一時期はどうなるかと思いましたが、あと3ヶ月もすれば退院できると
思います。」
娘 「そうですか。先生急で悪いのですが、明日から病院には来ないでくれますか。」
私 「え!あなたのお父さんは生きるか死ぬかの状態から回復しているんですよ、病院に来なく
ていいと言いうのは誰が言っているんですか?」
娘 「先生には週3日分の治療代しかこちらはお支払いしていないのに、毎日きて頂いているので
先生には悪いですから、明日からは来なくていいです!それに入院代とか私も大変ですから。」
私 「お金が大変ならば、明日からの治療代はいりませんよ。私はあなたのお父さんと約束したんです!
必ず治して退院させるからと!」
娘 「それでは、なおさら先生に悪いので、そのお言葉だけで十分です。」
私 「治療代をもらわないからといって、私に対して悪いなんて思わなくてもいいですよ。私はそういう
生き方も 自分の生き様ですから。」
娘 「先生の生き様なんか私にか関係ありません!これは父も納得していますし、私達家族のことで
すので。だから先生も納得して下さい。」
私 「そしたら、あなたのお父さんと直接話して決めますので、明日病院でお父さんに伺います。」
娘 「いい加減にしてくれますか!いちいち、私達家族のことに立ち入らないでくれますか!いいです
か!明日からは二度と病院には来ないで下さい!お見舞いもいりませんから!」
私が病院に行ったら警察を呼ぶでしょう。それほどの口調でした。
私は諦めるしかありませんでした・・・。
この電話のあと、私は悲しくて涙が止まりませんでした・・・。
kさんはそれからしばらくして亡くなりました・・・。
続く・・・
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