正常値には巨大な利権が絡んでいる
2006年5月に厚労省は「2兆円の医療費削減」を揚げて鳴り物入りでメタボ対策をブチ上げ、
2008年4月からメタボ健診をスタートさせた。
大櫛陽一氏は言う 「メタボ推進派も、構造的に医療費の削減にはならないことを理解してい
るはずです。なぜなら、日本のメタボ健診は、欧米各国と異なり、投薬治療によって成立して
いるものだからです」
通常、海外でのメタボでは生活習慣改善の指導が治療の柱となっている。
「日本では、受診者の7割が薬対応。メタボ基準を作った製薬会社から寄付を受けているのだ
から、当然の理かもしれない。健康診断の正常値や基準値には巨大な利権が絡んでいると
考えてもらってもいい」
さらなる問題は不要な投薬による「薬害」だと大櫛教授は言う。
厳しすぎる正常値によって「病人」に仕分られ、必要もないのに薬漬けになり、その副作用で寿命
が縮まることもある。
「命を脅かす!健康診断の恐怖」 より
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