基準を決定する委員会に、企業と「癒着」する委員がいて、企業側に有利な基準となることは
珍しい話ではないのです。
これを「利益相反」と言います。
「利益相反」とは、簡単に言うと、中立の立場で仕事を行わなければならない人が、自分や第
三者の利益を目的とし、本来の利益・意味を損なう行為のことです。
血圧の場合で言うと、基準値を決める委員が、おもに製薬会社のために数字を操作することです。
最初に血圧の基準値を下げたのは、WHO(世界保健機構)です。
ですが「WHOの予算の7割が製薬企業に依存している」という事実は、知る人ぞ知る「常識」なのです。
大櫛陽一 東海大学医学部教授
PR