動物の進化は腸から始まった。腸の周りを神経細胞が取り巻いた、神経細胞があることで、
腸の働きが効率良く調整できるようになった。
やがて、脊髄ができ、その先端部がふくらんで、脳ができる。脳神経の一つに迷走神経があ
るが、これは広く消化管に分布し、その90%は内臓の情報を脳に伝達するための繊維である。
内臓の情報は脊髄神経によっても脳に伝達される。つまり、内臓の情報は二系統の求心経路
(上りの伝達路)で脳に伝わる。
その逆の遠心経路(下りの伝達路)も二系統に支配されている。交感神経と副交感神経である。
神経以外にも、脳と腸には共通して使われている生理活性を持つ液性の物質がある。脳腸
プチペドというものだ。由来は当然、腸である。
内臓感覚 脳と腸の不思議な関係 より
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